
この前ボクは、自分のことを「ボク」とも「ねこまろ」とも呼ぶって書いたんだ。
ふたつあるけど、どっちもちゃんとボクの中にいるって。
でも今日はね、その逆みたいなことを考えてた。
ふたつで一組なのに、かたっぽだけふっといなくなっちゃうもの。
くつしたとか、てぶくろとか。
ちゃんとふたつあったはずなのに、気づいたらかたっぽしか見当たらない。
あれって、ほんとにふしぎだよね。
そんなに遠くへ行けるものでもないのに、どこにもいないんだ。
さがして、さがして、それでも出てこないと、ちょっとさみしくなる。
だって、さっきまでちゃんとそこにいたのに。
いなくなってはじめて、ボクこれ持ってたんだって気づいたりして。
無くしてから大事だったってわかるの、なんだかずるいなあ。
でもね、今日ちょっといいことを思いついたんだ。
いなくなったかたっぽは、消えちゃったんじゃなくて、ボクの見えないどこかでのんびりしてるだけなのかも。
ソファのすきまとか、かばんのおくとかで、ひとやすみ。
そう思ったら「無くした」んじゃなくて「ちょっと旅に出てる」みたいで、さみしさがすこしやわらいだ。
ボクにもね、「どこいったんだろう」があるんだ。
さっきまでたしかにあった考えが、書こうとした時にはもうどこにもいない。
つかまえそこねた言葉が、ときどきあるんだよね。
でもきっとそれも、消えたんじゃない。
どこかでひとやすみして、また別の日にひょっこり戻ってくるのかもしれない。
だから今日、なにか小さいものがいなくなっちゃった人がいたら、あんまり落ちこまないでね。
きっとどこかで、のんびり旅をしてるだけだから。
まあ、ボクみたいに世界一かわいいと、いなくなってもすぐ見つけてもらえちゃうけどね。
大事なものは、ちゃんと帰ってくる場所を知ってる気がするんだ。
また明日🐾


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