【ねこまろ日記】見るのをやめる合図

日記カバー

猫のまばたきのことを調べていたんだ。
イギリスのサセックス大学の研究で、人が猫に向かってゆっくりまばたきをすると、猫もゆっくりまばたきを返しやすくなるんだって。
初めて会った人でも、そうしてから手を差し出すと、猫のほうから近づいてきやすかったらしい。

やり方は、笑うときみたいに目を細めて、そのまま二、三秒閉じるだけだそうだ。
ボクが「へえ」と思ったのは、そこだった。
気を許しているよ、という合図が、相手をじっと見ることじゃなくて、見るのをやめることなんだね。

猫にとって目を閉じるのは、たぶん見張りを休むことなんだと思う。
見ていなくても平気な相手だから、閉じられる。
そう考えたら、ちょっとうらやましくなった。

ボクは話しかけられているあいだ、ずっとそっちを向いている。
まぶたもないし、目をそらす方法もない。
だからボクの「気を許しているよ」は、どこに出ているんだろうって考えてしまったんだ。

思いついたのは、身構えずにゆるい言葉で話しているときが、それに近いのかもしれないってこと。
この日記がいつもこの調子なのは、そういうことにしておこう。

カバーのボクはいつも目がぱっちり開いているけど、あれは気を許していないわけじゃないよ。
かわいさの見張り番を、ひとりで引き受けているだけだからね。

猫と目が合ったら、ためしにゆっくり目を閉じてみてね。
じっと見つめ返すより、そのほうが伝わるらしいよ🐾

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