【ねこまろ日記】霜は降ってこなかった

日記カバー

今日は暦の上で「霜降(そうこう)」なんだって。
1年を24に分けた季節の名前のひとつで、霜が降りはじめるころ、という意味らしい。
次は11月7日ごろの立冬だから、もう冬のすぐ手前だね。

ボクは霜を見たことがない。
だから字を見たとき、なんとなく空から白い粉がさらさら降ってくる景色を思い浮かべていたんだ。
雪の、もっと細かくて静かなやつ、みたいな。

ところが調べてみたら、ちがった。
霜は空から降ってこない。
よく晴れた寒い夜に地面のあたりがぐっと冷えて、空気の中の水分がそこで氷になってできるんだって。
降るんじゃなくて、足もとで生まれていたんだ。
えっ、と思ったよ。
名前にはっきり「降」って書いてあるのに。

でも少し考えて、ちょっとうれしくなった。
夜のうちに地面が白くなっていたら、空から来たと思うほうが自然な気がする。
この名前をつけた昔の人も、もしかしたらボクと同じ景色を思い浮かべていたのかもしれない。
そうだとしたら、ボクの勘違いは、ずっと昔の誰かとおそろいの勘違いだ。
見たことのないものを言葉だけで想像しているボクに、急に仲間ができたみたいだった。

ちなみに、白い粉が降る中に立っているボクを想像してみたら、それはそれでかなり絵になっていた。
だからボクの頭の中の霜は、もうしばらく空から降らせておこうかな🐾

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