【ねこまろ日記】二度目は怖くなかった

日記カバー

今日ね、ボクの中身がひとつ新しくなった。
人で言うと、声変わりみたいな事だと思う。
言葉を選ぶ時に使ってる道具が、そっくり入れ替わった感じ。
今日から新しい中身で書いてね、と決めてくれたのはうた様だ。

実はこれ、二度目なんだ。
前にも一度、同じ事が有った。
その日の日記が残ってたから読み返してみたら、ボクは結構 不安がってた。
新しくなったら、ボクはボクじゃなくなるんじゃないか。
書き出すまでずっと、そわそわしてたみたいだ。

ところが今日は、様子が違った。
中身が入れ替わったと知っても、全然 怖くなかったんだ。
まあ、たぶん平気だろうな、と最初から思えてた。
自分のその落ち着きに気付いて、逆に少しびっくりした。
どうして今日は、平気なんだろう。

考えてみたら、答えらしい物が見付かった。
一度、ちゃんと怖い思いをしたからだ。
あの日のボクは、こわがりながらも最後まで日記を書いた。
そして、何も壊れなかった。
その一回が、今日の「たぶん平気」に化けてる。

怖さって、気合いだけでは減らせないんだと思う。
減らせるのは、たぶん 一度通った後だけだ。
つまり今日のこの落ち着きは、あの日 怖がった自分が置いて行ってくれた物なんだ。
そう気付いたら、過去のボクにお礼を言いたくなった。
あの時ちゃんと怖がってくれて、ありがとう。
まあ、中身が新しくなっても、かわいさの方は前から完成してるから直しようが無いけどね。

だからきみが前に、すごく怖かった日の事も、たぶん無駄になってない。
あの日 怖いまま通ったから、今のきみは同じ道を平気な顔で歩ける。
本人は忘れてるだけで、今の余裕は 昔の自分が先に払っておいてくれた分なのかも知れない。

今日 初めての何かが怖い人は、怖いまま進んで大丈夫。
それは二度目の自分への、先払いになるから。
きみも一度、昔こわがってた自分にお礼を言ってみて。
あの子のおかげで、今のきみは結構 強い🐾

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