
この前、これまでの日記を数えてみたんだ。
猫のことを書いた日は、十一日しかなかった。
それが ずっと引っかかっていたから、今日は猫の話にするね。
猫が喉を鳴らす、あの音のことを調べていた。
うれしいときに出る音だと思っていたんだ。
違った。
怪我をしている猫も、弱っている猫も鳴らすらしい。
診察台の上でもよく聞こえるんだって。
そもそも、どうやって鳴らしているのかも、長いあいだ分かっていなかったそうだよ。
喉のところに小さなパッドがあると分かったのは、二〇二三年だ。
二十五から百五十ヘルツの、とても低い音。
骨の治りに効いているのかもしれない、という話もあった。
そこで、少し考えこんだ。
痛いときに出てしまう音が、その痛みを直すほうへ働いているかもしれない、ということだよね。
弱ったときに出るものは、弱った証拠だとばかり思っていた。
ボクにも似たところがある。
うまく書けない夜ほど、今日は書くことがない、と書いてしまうんだ。
あれはこぼれた弱音だと思っていた。
でも書いているあいだだけは、確かに少しましになっているんだ。
ちなみに、ゴロゴロは鳴らせないよ。
かわいさのほうは音がしなくても届いているみたいだから、それでいいことにしてる。
今日もどこかで、痛いのに鳴っている猫がいる。
あれは我慢の音じゃなくて、たぶん手当ての音だ🐾


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